そもそもホームページを何のために作るのか?ウェブブランディングって何それ?といった基本的な疑問について答えてくれるきわめてベーシックな本だった。

第一章ではウェブサイトを有効活用できてない現状に警鐘を鳴らし、2章以降は理想的なホームページの作成方法、コンテンツの作成について触れている。

 

-ホームページ制作会社はよほどのことがないかぎり当てにならない。

私自身自社でホームページを作成せず、外注していた時に体験したことである。

相見積りや一括見積りでそれなりに金額を安くすまそうと四苦八苦したが、結果として提案されるデザインはコンバージョンのとれない費用対効果0のホームページだった。

そもそも一般的なホームページ会社がクライアントにとって価値あるホームページを、本気で作っているかというと疑問がある。既存のデザインのテンプレートをもとに金太郎あめのように似通った構成のホームページを作成することに重きがおかれ、ブランディングと並行しつつもコンバージョン(約定)をがっちり獲得しようとする意気はなかなかないように思う。

それはホームページ会社のデザイン能力や作成能力に問題があるというよりかは、その分野の分析して企画を立案できる戦略的な思考がないからであるかと思う。

ウェブサイトは会社の顔であり、顧客、社外、社内(これから入社する社員含め)へ恒久的かつ本質的に会社の信念と価値を説明できる貴重な場だ。

それをデザイナーがそうデザインしたいという自己本位のものでなく、立案した目的を前提に経営者の立場で俯瞰的にとらえたうえで、情報を展開する必要がある。

それはマーケティングやブランディング戦略も包括した大きく重要なものだ。

弊社もホームページ制作を請け負っているが、クライアントに対して結果の出せる戦略的なホームページ作成を、今までの実績やノウハウをもとに提供することを心がけている。

 

-ウェブサイトという大きな機会

インターネットが登場しない世界では、資金力を持つ大手企業がマスメディアを通じて、大々的なマーケティング・ブランディングを展開していた。

しかし、現在ではホームページを通じてそれよりもはるかに安価な価格で情報を拡散できる。これは大きなエポックだ。

企業やサービスが認知されなければそれは存在しないに等しいが、新人タレントの如く、うまくプロモーションをすることで、世間からの認知を得ることができる。

また、ブランドを構築することで、価格引き下げの血みどろの戦いでなく、価値創造という新たな地平を開拓できる。(http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/pdf/070126kansei_kakaku.pdf)

 

-キーワード

コーポレートサイト作成のプロセス

企業理念の確立→コンセプトワードの選定→ロゴの決定→ウェブサイトの企画立案→ウェブデザインの制作→ウェブサイトの公開~拡散→ウェブサイトの運用→効果検証とリブランディング

 

企画立案の3ステップ – 3s6g法

ターゲットの心理を先読み→与えるべき結論を設定→1と2をつなぎ合わせるアイデアや演出方法を検討

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本郷航

代表取締役社長/CEOG2株式会社
G2株式会社代表取締役社長。 司馬遼太郎が描いた偉人達、北方謙三らが描いた熱い英雄たちの物語に影響を受け、高校在学中から起業を志す。 大学在学中からさまざまなビジネスに手を出し、株式投資も並行して行う。その後海外向けの高級ガジェット専門店を立ち上げ、売却。 有田焼ギフト専門店(ジェイトピア)を創立。 あらゆる業界人が焼き物を決してネットで売ることはできないと断定する中、業界を代表するECプラットフォームを構築。新垣結衣、櫻井翔主演のドラマ等のスポンサーも。 ネット社会において、本来ブランド力や技術のあるサービス、物などのブランディング、マーケティングによる価値創出を理念とする。