とりあえず禁酒することにした
22の時に起業したが、それ以来ほぼ毎日のように晩酌をしている。人を交えた呑みの場も多い。
明けたボトルの量に飲酒の目的をコミットしてしまうので、焼酎一本やウイスキーボトル、ストロングチューハイなら~本など、飲むときは容量に区切りがつくまでのむ。
この頃はよりアルコール耐性がついてきたのか、酔うまでの量が際限なく増えてきた。
こないだの出張の際も、まわりへのパフォーマンス含め、1晩でウイスキーボトルを2本空けるなど、人体の健全さに、健康被害という名のチェーンソーで切りかかるような真似をしていた。
ひとまず健康診断では健康体そのものというお墨付きをもらっているが、このまま日常的に多量の飲酒を続ける意味がなくなったように思う。
飲む、飲まないの心理的な綱引きの中で、禁酒をするモチベーションの方に軍配があがったため、思念をまとめてみる。
禁酒するメリット
1:パフォーマンスが安定する
二日酔いの時を思い出してみる。あの脳髄がマヒしたような朦朧とした感覚。考え事をする際も酒が発想に通せんぼしてくる。酒を飲んだ上の絡み酒じゃなく、昨日飲んだ酒が絡んでくるのだ。
思考や精神が飲酒前の平衡を取り戻すまでいささか時を要する。これは仕事や私生活にも影響があるので、非常に無駄。時とお金の空費を贅沢とするなら、これほど豪勢なこともなかろう。
2:飲酒上の失敗が減る
こないだ出張した際に人生で初めて財布をなくした。翌日に喪失に気づいたとき、落胆という感情が脳髄をまるごと包み込んだ。
結論から言えばその長財布は見つかった。飲んで何軒かはしごしたのち、最後にラーメン屋で締めたのだが、そこの店のテーブルに置き忘れてしまったようだ。内容物が一つもなくならずに戻ってきたのはそこの店員とお客様の良心によるものだろう。飲酒をしたことによる注意力不足がこうした事態を招いたことは明白だ。
3:むくみがとれる
禁酒をして2日後に目立って感じたことがあるが、体の水分が抜けて、むくみがとれるということだ。顔周りがすっきりし、体も水分をたくわえた皮下脂肪が薄くなり、筋肉が浮き出た健康的な見た目に変貌する。これは仕事で表に出る際のモチベーションにもつながる。
以前はウォッカを飲むとむくみがとれると思っていた、実際にそうだったのだが、それは酒による利尿効果によるもので、飲酒後は水分を大量に排出するため、それ以上に水分を摂取する欲求にかられ、結局水太りするはめになる。その不健康の底に至る下降サイクルから抜け出せるのは、+といっていいだろう。
4:痩せる
飲酒をすると食欲がわき、普段より多めに食事をすすめてしまう。満腹中枢がマヒするのだろう。酒を遠ざけることで食欲の均衡が保たれ、結果としてダイエットにつながる。
5:自己肯定感が高まる
基本的に自堕落な生活を続けていると自信がすり減る。二日酔いの時に抱く悔悟はどこまでも苦い。酒に文句をいいたくなるほどだし、これまで何度飲まないと誓ったか、広辞苑のページ数くらいはあるのではないか。人は飲酒欲求に流されるいかだのような存在でなく、向かうべき目的地へ飛んでいく、飛行機のようなものであったほうが良かろう。健康を自己管理することで精神も、身体も安定し、自己肯定感が高まる。自信は事を成すために必要な土壌。
と禁酒のメリットを書き上げてみたが、僕自身は酒そのものを完全悪とみなす、禁酒原理主義者ではない。ほどほどに嗜み、リラックスのツール、対人コミュニケーションのための促進剤としてうまく活用すればいいと思っている。
いつかどこかで、乾杯。
More from my site
最新記事 by 本郷航 (全て見る)
- 伝説のバンド、ビートルズは何故解散したのか ザ・ビートルズ 解散の真実 - 2018年9月16日
- 項羽と劉邦 - 2018年9月9日
- 交渉に使えるCIA流 真実を引き出すテクニック - 2018年7月16日
- 生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 - 2018年7月16日
- StrategicMind 2014年新装版 - 2018年7月15日