感想

糖尿病専門医として38年間、延べ20万人の患者を診断してきた医師が書いた、健康を維持するためのライフハック本。日々のパフォーマンスに影響を及ぼすのは肉体の健全さであり、それを維持するには食生活を検討する必要があるという。ではそのためにどのようなことを心がければ良いのか。医学、生化学の立場からエビデンスにのっとった意見を展開している。
この著者が一冊を通して言いたいことというのは、要は細胞の酸化と・糖化に注意しろということ。そのためにはストレスをためない生活、食事に気を付けること、適度な運動、腹八分目を心がけることと、一見一般論のような言説が軒を連ねている。

細かいところは省略するが、もっとも繰り返し主張されていること(本人が最も述べたいであろうこと)が食事の重要性だ。要は血糖値をマネジメントしろということ。それを急激に高めたり、下げたりするものは一切摂取するなということ。血糖値が急激にあがれば膵臓からインシュリンが分泌され、その後急激に血糖値が下がる。それによって低血糖の症状、不安感、集中力の欠如、ぼーっとするなどなど、、、が発生し、仕事のパフォーマンスが下がる。更に血糖値が高い状態が肥満をつくり、肥満が万病の引き金となる。その上糖を取りすぎることにより細胞が糖化するため、AGEが発生し、細胞が劣化してしまう。

砂糖、果糖、清涼飲料水はもってのほか、お菓子も同様。糖質を減らした食事を心がけ、良質なあぶら、タンパク質、食物繊維、ビタミン、抗酸化作用のあるものを食べなさいということだった。
ざっと本書の要点を言い換えれば糖質を極力減らしながら、不飽和脂肪酸、魚やナッツ、MCTオイル、グラフェットバターなどの良質なあぶら、赤身牛肉や魚などのたんぱく質、糖質の多い根菜類を除いた野菜を食べ、よくわからない添加物や糖類の入ったものは口にするなということだった。そうすることで細胞の酸化と糖化、老化を遅らせることが出来ると。縄文時代になかったものは基本的にたべるなということであった。

まあ、逐一この本が書かれていることを神経質に気にして実践していけば、それは健康になった気もするとは思うが、ストレスでフリーラジカルが発生し、細胞を老化させる気がしないでもない笑
ただ、生化学に基づいた栄養、エネルギーの代謝についてはなるほどと思う部分が多々あったので、食事に組み入れていきたいメニュー、素材などは参考になった。糖質制限やカロリーを気にする必要がないという話など反論が多いだろう主張も多いので、人によって合うか合わないか確かめつつ、仕えるライフハックのみ抜粋、実践すれば良いと思われる。
健康は人生のパフォーマンスを握るカギだ。こうした本から学べぬことなどあるはずもない。

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本郷航

代表取締役社長/CEOG2株式会社
G2株式会社代表取締役社長。 司馬遼太郎が描いた偉人達、北方謙三らが描いた熱い英雄たちの物語に影響を受け、高校在学中から起業を志す。 大学在学中からさまざまなビジネスに手を出し、株式投資も並行して行う。その後海外向けの高級ガジェット専門店を立ち上げ、売却。 有田焼ギフト専門店(ジェイトピア)を創立。 あらゆる業界人が焼き物を決してネットで売ることはできないと断定する中、業界を代表するECプラットフォームを構築。新垣結衣、櫻井翔主演のドラマ等のスポンサーも。 ネット社会において、本来ブランド力や技術のあるサービス、物などのブランディング、マーケティングによる価値創出を理念とする。